梅雨から夏場に向けて、熱中症への注意喚起されることも多いですが、そもそも熱中症の定義はご存知でしょうか?
「熱中症」は、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、循環調節や体温調節などの体内の重要な調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称であり、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温等の症状が現れることを言います。
昨年1年間の職場における熱中症の発生状況は、死亡を含む休業4日以上の死傷者 959 人、うち死亡者は 22 人、業種別では、死傷者数が建設業 215 件、製造業 199 件となっており、全体の4割以上がこれら2つの業種で発生しましたが、デスクワークにおいても発生する可能性はゼロではありません。
こうした事態に対応すべく、厚生労働省では、熱中症予防対策の徹底を図ることを目的として、関係省庁及び関係団体との連携の下、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施しております。
■厚生労働省委託事業 職場における熱中症予防に用いる機器の適正な使用法等周知事業
HPはこちら↓
学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう! 職場における熱中症予防情報
業種ごとの具体的な取り組み例、熱中症による体調不良者が現れた場合の対処法など、実際に役立つ情報が掲載されています。「職場における熱中症予防対策マニュアル」は少し長いですが、
・熱中症を生じやすい職場の特徴
・熱中症の救急処置について
など、具体的な事例が載っています。
また、「職場における熱中症予防について」の動画(約15分)では「職場における熱中症予防に用いる機器の適正な使用法に関する教育動画」などご紹介されており、衛生委員会や、社員研修の場で共有する資料としても用いると有効かと思います。
例年より早く梅雨入りしている今年は特に、気候の変化も流動的かもしれません。
暑さに体が慣れていない今からしっかっり対策を行い、ご自身そして身の回りの方の安全をお互いに守ってまいりましょう!